JK指数が得意とするレースとコースについて
軸馬専科では独自のスピード指数や予想ファクターを用いて軸馬を抽出していますが、何も軸馬だけを探すだけのために指数を算出しているわけではありません。使い方によっては穴馬や激走馬を見つけ出すことも可能です。
さらに言えば、指数通りに決まりやすいレースとそうでないレースが比較的はっきりしていますので、今回はその辺を説明したいと思います。
※2020.10.02加筆修正
指数通りに決まりやすいレースとそうでないレース
これは薄々感づいている方も多いと思われますが、基本的に軸馬は条件戦(平場のレース)に出現しやすく、条件が上がるほど指数通りに決まりにくいといった特徴があります。
また、JK指数は全てのレースに完全に対応しているわけではなく、当たりやすいレースとそうでないレースがありますので、これをざっと説明してみましょう。
中央開催>ローカル開催
施行数の多い中央場所(広いコース)の方が指数が参考になります。これは単に「馬が能力を発揮しやすい」ことが関係しています。
ダート>芝
コース別に見ると芝よりもダートの方がJK指数が参考になります。
これは展開が関係しているのですが、近年の芝のレースは比較的スローな流れに落ち着きやすく、いわゆる「スローのヨーイドン」で決着するレースが多くみられます。そうなった場合はスピード能力云々ではなく「決め脚比べ」、つまり速い上がりを使える馬が優位に立ちやすくなるので、総合的なスピード指数をベースにしているJK指数ではカバーしきれない部分があるからです。
また、芝の方が様々なトラックバイアスが生じやすいので、これも「ダート優位」の一因となっています。
短距離>長距離
これも展開が絡んでくるのですが、例えばローカル開催の長距離戦では「捲り」が頻発して道中のペースが乱れる等、馬の能力云々よりも「レースを上手に立ち回った馬」が上位に来るケースが多いからです。
また、ざっと言うと芝は2000m以下かつ根幹距離、ダートは1800m以下の成績がよく、芝、ダートともに非根幹距離(400mで割れない距離) である1400m戦はイマイチな結果になることが多いです。
まるで参考にならない鬼門のレース
スピード指数をベースにしているのにもかかわらず、新潟の芝1000m戦(直線競馬)はどういうことか指数がまるで参考になりません。その原因は多々ありますが、この直線競馬は特殊なコース形態、そして単純なスピードだけでは通用しないといった特徴があるからです。
「短距離戦なのにどうして?」と思われるかもしれませんが、直線競馬で重要なファクターとなるのは「ダッシュ力」「枠順」、そして意外なことかもしれませんが「ダート馬」「馬体重」といった、スピード指数とはおおよそ関係のないファクターが鍵となるので、指数が参考にならないんですね。
どんなレースが狙い目になるのか?
最後は、具体的にはどんなレースが狙い目になるのかお話ししたいと思いますが、これは肝心要の部分なので、すべてをお話しすることはできません。
ただし、一口で言うならば
「能力差が出やすいコースで行われるレース」
が一番の狙い目です。
もちろん指数の裏付けがないレースは除きますが、それらのレースは、平均すると週に2〜4レースぐらい出現しています。
また、軸馬が出現したからといって「狙い目」になるとも限らず、ここの判断がまた難し勝ったりするのですが、軸馬の配当が想定以上のものならば、あれこれと迷わず複勝1点だけで勝負すると良い結果を残せると思いますので、もしそんな軸馬が出現したら要チェックしてください。