馬券の種類と控除率

控除率・・・競馬ファンなら一度は耳にする言葉

競馬ファンなら誰もが一度は耳にする馬券の「控除率」。恐らく、この名前は知っていてもどんなものなのかを考えて馬券を購入してる人って案外と多いんじゃないでしょうか。

しかし、競馬で勝つためにはJRAが設定している控除率をきちんと理解し、その上で競馬予想なり馬券戦略を組み立てないと、競馬で勝つことはまず不可能と言えます。

そこで今回はこの控除率についてお話をしてみたいと思います。

 

控除率はJRAに支払う「テラ銭」

控除率というのは、JRAが馬券の売り上げから天引きする「テラ銭」です。

ちなみにテラ銭とは

 

賭博が行われる場合に、それが行われる場所を提供する者に対して支払われる金銭のこと。
引用元:Wikipedia

 

というもので、中央競馬の場合はJRAに対して支払われるお金のことを言います。

そこでJRAの控除率というのをまとめてみました。


馬券の種類 単勝 複勝
控除率 20.0% 20.0%
馬券の種類 枠連 馬連 馬単 ワイド
控除率 22.5% 22.5% 25.0% 22.5%
馬券の種類 3連複 3連単 WIN5
控除率 25.0% 27.5% 30.0%

(2017年6月現在)


 

これを見ると馬連の場合は22.5%、3連単は27.5%、WIN5に至っては30%ものテラ銭をJRAに支払っていることになりますが、もっとわかりやすく言うと、

 

「馬連を1000円分買った時点で225円をJRAに支払っている」

 

ということ。つまり1000円分の馬券は775円の価値しかないんですね、馬券購入時点では。これって結構な数字だと思いませんか? サラ金の利息を考えればよくわかると思います。

そして、控除率を引いた分を馬券的中者に払い戻すわけなんですけど、馬券を買った時点で問答無用に搾取されているわけですから、これじゃなかなか競馬で勝つことはできません。プラスマイナスゼロからスタートするのではなく、マイナスからスタートしているのですから。

 

ギャンブルは胴元が必ず儲かる仕組みになっている

競馬に限った話ではありませんが、ギャンブルは胴元が必ず儲かる仕組みになっています。なぜならばテラ銭を支払わないとギャンブルに参加できないからです。

 

「それじゃ競馬で勝つのって絶対に無理じゃん」

 

ここでそうピンと感じた人はとても賢い人です。

このテラ銭があるからこそJRAは成り立っていけるわけですし、JRA職員の平均年収(約819万円!!)を知ればなおさらそう思うでしょう。

 

 

ただ、それでも競馬で勝っている人はいます。いわゆる「プロ」とでも呼ぶのでしょうか、馬券で生計を立てている猛者は少なからず存在しています。

そして、そのプロと呼ばれる人達はどのようにレースを予想し、どんな形で馬券を購入しているのか、ここを突き詰めていくととても興味深い共通点が見つかるんですけど、誰もが控除率の仕組みをきちんと理解した上で、独自の予想法を構築して勝ち続けているんですね。

やや話は脱線してしまいましたが、競馬で勝つためには、まずはJRAが設定する控除率をきちんと理解しておく必要がありますので、これを機会に各馬券と控除率の数字をしっかりと把握しておきましょう。