正しい競馬予想とその回収率の実態
競馬予想には実に様々なものがあります。能力値、血統理論、スピード指数、果てはオッズの歪みを狙い撃つ期待値馬券etc…。
それではどの予想が正しいのかというと、これは「みんな正解」と言わざるをえません。(ただしサイン馬券だけは除く)
ただ、「勝ち続ける競馬」にとっての正解とは回収率のみであり、たとえ予想が正論であったとしても、肝心の回収率が100%を下回るようならば、その予想は全て「間違った予想」となってしまいます。

厳しい話ですが、競馬の世界においてはこれが現実。その中でどう正解を導くのか、これが多くの競馬ファンの目指す最終関門だと思いますので、今回は「正しい競馬予想」についてお話ししてみたいと思います。
競馬で負ける人達の特徴
競馬で負ける人には幾つかの共通点があります。主だったところを挙げてみますと
- 他人の話に耳を傾けない
- 間違った「こだわり」を捨てられない
- 目先の数字に騙されやすい
- 自分のミスを認めない(すぐ責任転換する)
こんなところでしょうか。
中でも多いのは「目先の数字に騙されやすい人」です。
例えばたまたま高配当が当たり、一時的にプラスになった時点で「勝った」と思う人は競馬で勝つことは一生ありません。冒頭でもお話ししたように、競馬予想の正解は回収率であり、トータルで100%を下回っていればいくら万馬券を当てようがすべて「負け組」なんです(´・ω・`)
それでも
「万馬券を獲ったから俺は勝っている!!」
と強弁するならば、完全にギャンブル依存症に陥っていますので、どうぞお早めに専門の医療機関で受診されてください。

ギャンブル依存症の話はさておき、競馬で負ける人というのは、なんというか「変なこだわり」を持っちゃっているんですよね。頑なまでに自分の予想が正しいと意地を張る人とか、その典型でしょう。
それで正解を出しているのなら話はまた別ですが、99%の人は結果を出していないように見て取れます。そのように意地を張るということは、裏を返せば「負けから現実逃避している」わけですから。
で、そんな精神状態になると、あとは負のループを繰り返し続け、負債をどんどんと増やしていくのは明白。あとは嘘を嘘で塗り固め、少しも身動きが取れないまま奈落の底に突き落とされるでしょう。競馬に潜む「マモノ」に足元をすくわれて・・・。
こんなように、もし自分に思い当たる節があるのならば、そこは潔く自分の非を認め、心を無垢な状態にしてから競馬予想に取り組んでください。
柔軟な「頭」と確固たる「芯」を持つ
競馬で勝つためには、まずは柔軟な頭を作りたいところ。自分の予想法で正解が出ないのであればなおさらの事。いつまでも間違った予想法にこだわっていては、未来永劫負け組のままだからです。
そして次に、自分の中にしっかりとした一本の「芯」を持つようにしましょう。
ただ一点誤解して欲しくないのは、ここで言う「芯」とは予想法ではありません。「どんな予想をすれば勝てるのか・・・」と悩むのではなく、競馬で勝つための仕組みをしっかりと理解することです。
例えば、悪徳競馬予想サイトが謳う煽り文句を思い浮かべてみてください。
「土日で500万円の獲得に成功!!」
「万馬券連続的中!!」
など、色々とあるとは思いますが、そんな甘い「偽りの誘惑」に惑わされない、しっかりとした心=芯ことが大切になります。
上の例で言うならば、500万の獲得に成功したと書いてあるだけで、実際にどのレースでどんな買い目によって的中させたのか、根拠が何一つ記されていません。
そもそも500万の獲得に成功したとなれば、そこの会員だけで相当な利益が出ているはずですし、オッズもかなりの歪みが生じるはずなんですが、そんなレースは今の今ままで一度も見たことがありません。
要するに、高額配当が出たら後出しで「的中!!」と騒いでるだけなんですよね、その手の予想サイトって(´・ω・`)
そんなありえもしないインチキな話にホイホイと飛びついてしまうようなメンタルでは、競馬という巨大な壁に立ち向かうことはできないということを、しっかりと肝に銘じておきましょう。
勝ち組と呼ばれる人の回収率
さて、ここで正真正銘、実際に競馬で大きな利益を得た人達の回収率を見てみましょう。数字はいずれも裁判で明らかになったものです。
2005年〜2009年で約1億5000万円の利益を得た大阪の会社員 約105%
→外れ馬券、行政訴訟も終結 大阪高裁判決、男性側の事実上勝訴(産経WEST)
2005年〜2010年で約5億7000万円の利益を得た北海道の公務員 約108%
→北海道の天才公務員が“78億円”の払い戻しを受けた馬券購入法(Asagei plus)
競馬で言う「勝ち組」の回収率はこのぐらいが相場で、多い人でも130%強が限界値だと言われています。もちろん数ヶ月やそこらの一時的な数字ではなく、数年単位での数字です。
ところでこの数字を見てどんな印象を持ちましたか?
きっと、大多数の人が「低い」「それだけ?」と感じたと思いますが、その時点で競馬に対する価値観が「負け組」になってしまっていることに、一日も早く気付きましょう。
ここで下記の表をご覧になってください。
購入月 | 購入金額 | 回収率 | 払戻金 |
---|---|---|---|
1月 | 10,000円 | 110% | 11,000円 |
2月 | 11,000円 | 110% | 12,100円 |
3月 | 12,100円 | 110% | 13,310円 |
4月 | 13,300円 | 110% | 14,640円 |
5月 | 14,600円 | 110% | 161,00円 |
6月 | 16,100円 | 110% | 17,710円 |
この表は、資金10,000円、回収率を110%と設定し、一ヶ月の払戻金を翌月に上乗せして半年間馬券を購入した結果です。
このように回収率が110%でも、わずか半年の間で7,710円もの利益を得た計算になります。
今の時代、これだけ良い利回りの金融商品なんか絶対に存在しませんし(あったとしても詐欺です・笑)、ならば競馬に投資する人たちの気持ちはよくわかりますよね?
これが「正しい競馬予想」の適正値、そして回収率であり、この数字をコンスタントかつ長期的に叩き出している人こそが「真の勝ち組」なんです。
「勝ち」に対する意識を改革する
競馬で勝つには、根本的な部分から競馬に対する意識を変えていかなければなりません。やれいくら勝っただの何倍ついただの、周りの雑音は一切気にせず、常に自分自身の回収率と向き合うことが大切です。

さらに「勝ち組」となった先人達は、具体的にどのようにして利益を得たのかをしっかりと学ぶことも大切です。その手法は異なれど、競馬に対する心構えは皆同じだということに気づくと思います。
どうして競馬で勝てないのか、それは単純に自分の予想力が足りないからであり、馬や騎手のせいでもなんでもありません。
そして回収率を高めるにはどうすれば良いのか、この部分にこそ「こだわり」を持つべきであり、しっかりとした芯を持ちつつ、どの予想が正解なのかを冷静かつ客観的に見極めることができれば、自然と良い結果を得られるでしょう。