「とにかく競馬で勝ちたい!!」人へ

競馬は勝ってナンボの世界

競馬の楽しみ方は人それぞれだと思いますが、やっぱり勝つに越したことはありません。

競馬で生計を立てる=プロとまではいかなくとも、小遣い稼ぎや副収入としてアテにできるならば言うことなしです。

 

 

 

ただ、競馬で勝つということは並大抵のことではできません。

実際、勝ち組と呼ばれる人はごく僅かではありますが存在しているわけですが、それではどうすればその「僅か」な部類に入れるのかを考えてみたいと思います。

 

情報化社会がもたらしたもの

競馬予想の歴史を遡ってみると、過去にはいろいろな予想法があったかと思いますが、今の世の中のように情報化がとことん進むんでしまった競馬界においては、各種予想法がどの程度通じるのかを検証する必要があります。

例えば競馬新聞一つを例にしても、昔は馬柱と調教タイム程度の情報しか載っていなかったところが、今はコンピ指数やらスピード指数、レイティング等、様々な情報が幅広く掲載されるようになっていますよね?

そして現在は、インターネットが普及するのと同時にJRAが提供するJRA-VANを当たり前のように使える時代になっているのですから、この部分においては、現在の競馬ファンはほぼ全員が同じ土俵で戦っているものと考えていいでしょう。

 

 

これはつまり、一昔前までは得られなかった「有益な情報」を、一部の人間ではなく誰もが簡単に得られるようになったということなんですが、その結果として「高配当馬券が出にくくなった」という弊害が生じています。

いわゆる「人気の盲点」となる馬を狙い撃ち、高配当馬券を的中させて勝つ予想法が通じにくくなってきている、ということですね。

そんなネット全盛の情報化社会の中において、競馬で勝ち続けるにはどうしたらいいのか、上のようの手法だけではとても難しい状況になっているのが現状です。

そこで、実際に競馬で「勝ち組み」となった猛者達の予想法を参考に、今後はどのような競馬予想が生き残るのかを考えてみたいと思います。

 

実際に公になった勝ち組達

馬券裁判男・卍

馬券の払戻金に申告漏れがあるとして、2012年に5億7千万円もの追徴課税がなされ、「ハズレ馬券は経費か否か」の裁判で多くのマスコミに取り沙汰された大阪の元会社員・卍氏は、2005年から2009年にかけて1億5千万円もの利益を競馬で稼いだ、勝ち組の代名詞的存在となりました。

1億5000万円稼いだ馬券裁判男が明かす 競馬の勝ち方

実は氏は、買い目の一部を巨大掲示板「2ちゃんねる」の競馬板の場で公開し、多くの競馬板住人が見守る中、100万円の資金を1年で1000万円近く増やしたことで、馬券裁判以前から一目置かれる存在になっていた方です。

その後も氏は順調に馬券で利益を増やし続けたのですが、具体的には市販の競馬予想ソフトを使い、40種類以上にも及ぶ独自の予想ファクターを組み込み、上に挙げた期待値の高い馬券の組み合わせを機械的に狙い撃つ予想法で利益を出すことに成功したんです。

そして裁判でその予想方が公にされて以降、当然のごとく競馬ファンの皆がこぞって氏の真似をしてしまったのですが、その結果、全く同じ手法では以前ほどの回収率が出ない状況になっています。

今後この予想法がどこまで通用するのか、その動向は気になるところですが、氏の予想が独自の手法でなくなった以上、次なる一手を打たないと勝ち続けることは難しいと考えています。

 

外国人投資家グループ・ユープロ

2009年に国税局から160億円の所得を隠したと指摘され、現在は海外に逃亡中と噂されているのがデータ分析会社のユープロです。

このユープロの予想法は、競馬予想の概念を根底から覆すもので、単純にオッズのみを解析し、人気の盲点を突いた資金任せの買い方で膨大な利益を得たとされています。

 

 

具体的には組み合わせの多い3連単馬券に狙いを絞り、3着以内にはまず絡まないであろう馬を数頭だけ除外し、残りの組み合わせを全通り購入するというものです。

もちろん、トリガミ(当たってもプラス収支にならないこと)を避けるべく資金分配をして馬券を購入していたことは言うまでもありませんが、これは個人の投資レベルでは到底真似のできないことですし、また、相当の資金がなければできない買い方なので、ちょっと現実的ではありませんよね。

余談ですが、ちょうどこの頃、関東圏のWINSで大量のパソコンとプリンターを持ち込む謎の外国人集団が出没していたのですが、彼らがユープロの関係者だったのではと専らの噂でした。(PATを使わなかったのは初めから税金対策を見越していたのかもしれません)

また、JRAが2014年に3連単馬券の控除率を大幅に引き上げたのは、このユープロを排除するためだったとの噂もあるぐらいのですから、ユープロは勝ち組の中の勝ち組だと思います。なんたって胴元がルールを変更したのですから。

ちなみに「ユープロ」の名を騙った競馬予想会社が存在している模様ですが、ここで取り上げたユープロとは一切の関係もないことを付け加えておきます。

 

卍を超えた北海道の天才公務員

卍氏と同じように所得に申告漏れがあるとして、2014年北海道の公務員男性が脱税起訴されましたが、この男性は卍氏の利益を大きく上回る5億7千万円を競馬で稼いだとして話題になりました。

 

 

予想法は上の記事中にも少しだけ触れていますが、この男性のは先の卍氏とはやや異なり「完全オリジナルの予想」で馬券を購入していた点でしょうか。

それが「天才」と称される所以なのでしょう、競馬予想だけに関して言えば、先の両者よりも実力は上かもしれません。

ただ、こういった「才」は生まれ持った天性の素質の部分の問題なので、こればかりは真似のしようがありません(笑)

 

勝ち組たちの共通点とは?

とまあ、競馬の世界には他にもたくさんの勝ち組がいると思いますが、その猛者達には次のような共通点があります。

それは

 

  • 独自の予想法や購入法を使っている
  • 予想にブレがない
  • 資金管理をしっかりしている

 

の3つ。このうちどれか一つでも欠けていたら、競馬で勝つことは不可能です。

さて、ここで一番重要になるのは、やはり「独自の予想法」でしょう。

卍氏やユープロはアプローチこそ異なれ、期待値の高い馬券を的中させることで莫大な利益を叩き出していたわけですが、当時はその予想法が今ほど広くは知られておらず、ほぼ独自に近い形で馬券購入できていたからこそ利益が出ていた背景があります。

ただ、先にも触れたように、現在はこれらの予想法は「競馬で勝つ」ことの常套手段として幅広く知れ渡ってしまい、以前ほどの効果はなくなりましたので、個人的には「競馬予想は転換期を迎えたんじゃないか?」と考えています。

 

競馬予想は原点回帰へ

競馬予想は時代の流れとともに常に変化していくものですが、いかに今の時代にマッチした予想法が構築できるかどうかが、勝ち組になれるカギを握っていることだけは確かでしょう。

……が、それだけでは勝つことが難しくなっているのもまた確かなので、今後も競馬で勝ち続けていくには、競馬の原点である「当たってナンボ」の部分に回帰していくようにも思います。

「たまたま」「偶然」だけで馬券を的中させるには限界がありますし、そんな運任せの競馬で勝ち続けることは不可能。あれこれ小難しい話は抜きにして、シンプルに「勝つ」ことだけを考えた方がより良い結果を残すんです。

 

 

あとは馬券を「当たった」から「当てた」ものに変えていくだけでOK。ろくに当たりもしない万馬券を狙うより、確実に2倍の馬券を当てた方が、今の時代は圧倒的に「勝ちやすい」ことを肝に銘じてください。

極論、的中率が99%あれば配当が1.1倍のガチガチ複勝馬券でも十分に勝てるわけですし、なんだかんだ言っても、競馬は「強い馬」が馬券になる確率が高いギャンブルなんですからね。